2012年2月23日木曜日

将棋 △85飛戦法を勉強したいのですが

将棋 △85飛戦法を勉強したいのですが

今まで形しか知らなかった△85飛戦法を先後どちらをもっても指せるようになりたいと思っています。

そこで日本将棋連盟のプロ最前線シリーズ「最新の△85飛戦法」(高橋道雄)を買って、一通り読んで盤で並べてみました。この本は悪い本ではないと思うのですが、先手、あるいは後手の狙い筋(例えば後手陣の理想形はこの形で、そこからこうやって先手陣を破れる、みたいな筋。先手も同じ)が書かれていなくて、なぜこのように進めていくのか、という狙いや目的がよくわかりませんでした(そもそも横歩取りがそういう戦法なのかもしれませんが)。

この本はおそらく85飛戦法はある程度知っているからそこからもっと指せるようになりたい、と言う人のための本で、私のように85飛戦法については初心者同然の人向けの本ではないのだと思います。そこで私のような人のための△85飛戦法の本を紹介してください。

ちなみに私は居飛車党で24の今のレートは1000(6級)くらいです


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横歩取り△8五飛をゼロから?勉強しようと思うなら、

やはり森下卓先生の「8五飛を指してみる本」が良書でしょう。

何しろ先手が▲3四飛と横歩を取った局面から解説があります。



「難解複雑でプロも悩む細かい変化などはあえて省き、

ここを押えておけば十分に指せるという主要ポイントを『定跡次の一手』形式でまとめ上げた」

「本書を最後まで通読していただければ、その日から8五飛戦法を楽しめると思う」

(ともに前書きより)



自分が読んだ感想はまさにこの文章のとおりで、

24で6級くらいだったらこの本1冊だけでも十分以上に戦えると思います。

ただし、ひとつ注意点として、この本では8五飛側を手前にするために「先後逆表記」になっています。

つまり本来「▲7六歩」である初手は「△3四歩」だし、

本来の「△8五飛」は「▲2五飛」となっています。

なので、棋譜並べをするときはご注意を。



この本だけでは足りなくなった、と思われたときは、

「最前線物語」「最前線物語2」「最新の8五飛戦法」

の3冊が補強に適しているのではないでしょうか。



ただし、本によって同じ戦法でも「戦法名」が違います。

「最前線物語」シリーズではそのまま用いられていますが、



「旧山崎流」は

「8五飛を~」⇒角交換型

「最新の~」⇒▲8七歩保留型



「新山崎流」は

「8五飛を~」⇒載っていない(この戦法が出てくる前の本だから)

「最新の~」⇒居玉速攻型



…と、固有名詞を用いた戦法名が名称変更されていますので

(そんなことをする必要はなかったと思うのだが…)、読むときはちょっとご留意を。



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形を覚えるのが良いと思います。また、何度も盤に並べていれば形は覚えることが出来ます。プロでも初心者のころは「何故この形が良いのか。」と思っていたはずですから。


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かなり古い本になってしまいますが、森下卓先生の「85飛を指してみる本(河出書房新社)」をおすすめします。



http://www.shogitown.com/book/review/04kawade.html



この本は85飛の基本、定跡、対策などが質問形式に書かれています。

85飛戦法が一世を風靡したときに、アマチュア向けに書かれたものです。

非常に読みやすく、個人的にはアマチュア向け85飛バイブルと言ってもいいくらいの本と思っています。



質問者様お持ちの高橋道雄先生著の本は読んでいませんが、プロの間で一度下火になった85飛戦法が再燃してからのものですので、以前はやった内容が既存の知識として書かれているのではないかと思います。



ぜひお手にとって確かめてください。

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