将棋 横歩取り ▽８五飛戦法対新山崎流 28手目について

将棋 横歩取り ▽８五飛戦法対新山崎流 28手目について

将棋の横歩取り戦型「▽８五飛戦法」対「新山崎流」についての質問です。



新山崎流に対する28手目ですが、昔はよく▽７四歩が指されていたそうですが、最近では▽８六歩がよく指されています(局面図)



記憶に新しい所で言えば、ついこの間行われた名人戦第七局も▽７四歩では▽８六歩と指されていました。



▽７四歩の手だと、以下▲３三角成▽同桂▲３五歩・・・等と進むのが一例だと思いますが・・・



この展開は後手不満と見られているのでしょうか。最近、プロ間では▽７四歩が殆ど指されていないことに驚きました。

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豊島さんの定跡研究に詳細な解説がありますが かいつまんで紹介します。



△7四歩だと▲3三角成△同桂▲3五歩と桂頭を攻められます。これに対して△同飛は、▲4六角△2五歩▲3五角△2六歩▲3四歩△2七歩成▲3三歩成△同金▲4五桂 で先手させる。(先手玉は、6八→7七の脱出路があり広い）



そこで 工夫されたのが△4四角と打つ手（局面図）



先手は、局面図で▲7七角と合わせるのが好手。

△同角成▲同桂△3五飛と先ほどと違い 7七の脱出路を防いでの△3五飛ですがこれでも 先手ややよしが定説。

▲4六角△2五歩▲3五角△2六歩▲3四歩△2九飛▲3三歩成△同銀▲2一飛△3一歩▲2五桂△3四銀▲4六角△3八角▲3九歩△4九角成▲同王△2七歩成▲5八王 となって先手が少しさせるとの解説。



また局面図から▲7七角に対して△3五角と単に取る手も以下 ▲3六飛△3四歩▲8六歩△6五飛▲6八銀△7三桂▲6九王△9四歩▲5九金△2六歩▲2八歩△9五歩 と進むと先手には、飛車を切って▲3四歩の切り札がある分 作戦勝ちとの見解です。



まあ豊島さんがこう書くのですから、みんな信用するわけです。

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▲35歩に△同飛と取れないから（取ると82角がある）ではないでしょうか？でも取らないと桂頭弱いしみたいな。