2012年3月28日水曜日

将棋~新戦法を求めて~

将棋~新戦法を求めて~

僕の考えた新戦法をとにかく評価してみてください(もしかしたらすでに考えられてるかも)。良い評価はもちろん、悪い評価、アドバイスなどなんでもお願いします!



先手が僕です。

矢倉戦バージョン ▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八銀 これならこのまま矢倉戦になりますが…



中飛車対策 ▲7六歩△3四歩▲6六歩△5四歩(後手は中飛車です)▲6八銀(やはりこう上がります)△5二飛▲6七銀△5五歩▲2六歩△4ニ銀▲2五歩△3三角▲4八金△5三銀▲4六歩△5四銀▲4七金△6二玉▲6八王△7二玉▲7八王△8二玉▲9六歩△9四歩▲7七角△7二銀▲8八王△5一飛▲7八金△6四歩▲4八銀



という感じです。ここからは棒銀で攻めていきます。



さらに角道を止めているため、後手は角交換ができず、棒銀の攻めが成功しやすいと思います。


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「温故知新」という言葉がありますが、この棋譜をみる限り先手後手ともに将棋の感覚が戦後期のもののように思います。後手に益する一手損角換わりが近年開発される前は手番を得ている先手に有利、と言われた常識がありました。同じようにこの将棋は先手の▲6六歩と角道を留めて振り飛車の意思を見せたことに対して後手が△5四歩と相振り飛車をちらつかせたとみることができますし、そもそも後手の△3四歩が振り飛車の第一歩ですから要するに互いに振り飛車をやりたいわけです。これは大山十五世の全盛期に振り飛車が流行した背景が透けて見えるようです。現在の感覚からすると、△5四歩でなく△3五歩から相振り飛車にする展開が選ばれる傾向が多くなってきてます。昔は相振り飛車は互いに一手損して振り合っても結局左右逆さまにした居飛車になるとか、指された棋譜が少なく研究がないから、との理由で避けられるものでしたが、現在は棋譜が増え研究が進んできたことで敬遠する向きは減ってます。最近の将棋の傾向はいわゆる「Z」(絶対王手がかからないような状態)を目指すことで勝率を上げており、貴方の手順を見るに先手の陣形は中飛車に対して中央を固めるあまり玉の囲い(固さ自体や発展性)が制限されてしまいます。後手は無理に暴れなくとも中央の位と玉形の差だけで作戦勝ちになりそうだと思います。棒銀を絡めるという構想もそもそも間に合うかどうかの前に、交換の対象の後手の左銀が5筋で威張っているので既に証文の出し遅れでしょう。以上の理由から貴方の戦法は具体的手順以前に成立しないと思います。



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この手順には疑問があります。そもそも▲7六歩△3四歩▲6六歩に▽5四歩と指す人がほとんどいません。相振り飛車になった時に中飛車は金銀分裂形になりやすいので損だからです。先手がここから居飛車にすると分かりきっているなら中飛車もなくはない作戦なのですが、先手はまだ▲2六歩としていないわけです。これがゴキゲン中飛車との大きな違いです。後手が振り飛車を目指すなら▽3五歩か▽3二飛で石田流を目指します。例えば▲7六歩▽3四歩▲6六歩▽3五歩▲2六歩▽3二飛▲2五歩▽3四飛でぴったり間に合います。先手が3手目に角道を止めているからで、後手番ながら難なく石田流に組めて、なおかつ先手から乱戦、急戦に持ち込む変化もないので後手として不満はないだろうと考えるのです。私も先手番を持って▲7六歩△3四歩▲6六歩はよく指すのですが、▽5四歩とされたことはほとんどありません。▽8四歩(居飛車)、▽6二銀(右四間飛車)、▽3二飛・▽3五歩(石田流)とされることがほとんどです。この4手で90%以上の筈です。

というわけで、せっかくの新戦法ですが、その出番はほとんど無いだろうと考えます。


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この作戦ともすれば作戦負けになる可能性があります。



棒銀で攻めるということで、その後の指し手を仮想で進めてみます。

以下△7四歩▲3六歩△5二金左▲3七銀△6三金▲2六銀△7三桂 (局面図)が予想されます。



この局面みると振り飛車の理想形になっていますので、先手苦戦が予想されます。(あるいは、質問者さまでもう少し進めてくれればもっと正確にお答えできたかもしれません)



もうちょっと進めてみます。

局面図以下 ▲3五歩△8五桂▲6八角△6五歩▲3四歩△4四角となって角の筋が厳しく先手としてはたいへんそうに思います。

△8五桂では、△4四角というやわらかい手もあり以下▲3四歩に△3一飛として△3四飛を狙う筋でも後手よさそうです。先手は▲3八飛と銀が浮くのでできない。





(補足) △7三桂の局面図で、▲5九角ですが、これは王様の斜めの筋を明け渡す危険な手で、(角をどかすために△8五桂ととんでいくところですから) 以下△6五歩と突かれて先手苦戦です。以下頑張って見ますと▲同歩△5六歩▲7七角△5七歩成▲同金△6五銀▲5六歩△6六歩となって攻め倒されそうです。△6六歩を▲同金ですと△同銀▲同銀△8五桂の要領です。

こういう風な戦いになると▲2六の銀が取り残されて泣いていますよね。



局面図のように進めた場合は、振り飛車としては、不満のない展開のように思います。新戦法にもう一工夫ほしい気がします。

なお序盤の手順で▲7六歩△3四歩▲6六歩に△5四歩は、一般的な手で私も振り飛車相手だとこう指します。ですが6手目の△5二飛が少数派だと思います。通常は、△4二銀から△5三銀とかで三間飛車か向飛車に振っての相振り飛車展開だと思います。

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