将棋の戦法で「四間飛車」は初手でいきなり飛車を振るのが一般的なんでしょうか?
ほかにも初手に指す手があれば教えてください。
他には角道開けるくらいだと思いますが^^;
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四間飛車は
▲7六歩(角道を開ける手)と▲6六歩(角道を止める手)
を指したあとに、▲6八飛とすることが多いです。
(最近は▲6六歩としないで四間飛車にする戦法が
流行していなすが、初心のうちは避けたほうがいいです)
いきなり四間に振る初手▲6八飛でも悪くなることは
ありません。ただし、プロでもアマチュアでも少ないです。
初手▲6八飛を藤井九段が最初に指したのは1996年ですが
神吉六段は1991年に指しています。
神吉六段が本当に最初かどうかはともかく、
藤井九段が最初ではありません。
初手▲6六歩から四間飛車にしたのは
藤井九段が最初(2002年)のはずです。
初手▲6六歩は相振飛車になったとき▲6五歩としても
角交換にならないので▲3八銀と上がりやすい
(△2八角と打たれない)メリットがあります。
初手は
▲7六歩と▲2六歩が圧倒的に多いです。
棋譜データベースに登録されている約44,000局の初手の統計データを
以下に記します。
指し手 局数 比率 先手勝率
1.▲7六歩 32799 ( 79%) 0.532
2.▲2六歩 8161 ( 19%) 0.510
3.▲5六歩 349 ( 0%) 0.530
4.▲9六歩 25 ( 0%) 0.320
5.▲1六歩 24 ( 0%) 0.435
6.▲6八飛 16 ( 0%) 0.500
7.▲3六歩 15 ( 0%) 0.533
8.▲5八飛 15 ( 0%) 0.400
9.▲6六歩 13 ( 0%) 0.231
10.▲4八銀 11 ( 0%) 0.400
11.▲7八金 10 ( 0%) 0.400
12.▲7八飛 5 ( 0%) 0.400
13.▲6八玉 2 ( 0%) 0.500
14.▲8六歩 1 ( 0%) 1.000
15.▲6八銀 1 ( 0%) 0.000
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四間飛車(先手)の手順は ▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 と角交換を拒否したあと▲6八飛と振るのが一般的です。つまり、角道を先に開ける方が普通なんです。
初手▲6八飛とするのは、プロの公式戦では藤井猛九段が初めて指したと思います。
この手には、相振り飛車になったときに▲7六歩を省略して▲6六歩~▲6五歩~▲6四歩として、角交換をしないで6筋の歩を切りにいく狙いがあります。相振りの際に普通の四間飛車より作戦の幅が広がるわけです。
また、相手が△8四歩と来たときには▲7六歩として普通の四間飛車に戻すこともできます。
初手▲6八飛は「相手が振り飛車しか指さない」とわかっている時には有力な指し方と思われます。
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