2012年3月12日月曜日

今でも△4五角戦法?

今でも△4五角戦法?

将棋倶楽部24で高段位の将棋を観戦していると、六段(R2500以上)の人が

「横歩取り△4五角戦法」を用いているのを見ました。



今では「後手やや無理」が定説(?)の戦法なのに、

24で六段(≒奨励会レベル)ともあろうお方が何故△4五角を?

しかも棋譜検索すると△4五角戦法の棋譜がズラリ。

しかも先手番で▲1六歩を突いて先手で同戦法を指そうとする

『猿知恵▲6五角』(←多少の侮蔑をこめて命名)までありました。



最初は△4五角の(新手)研究でもしているのかと思いましたが

(「定説」があるので、「たまたま指してみた」という戦法でもないでしょう)、

ほぼ全て同一手順で進んでおり、「研究中」という感じはほとんどしません。



…これ以外でも「通用しない」「無理筋」といわれている戦法

(しかも「嵌め手」に属する戦法)ばかり指してくる人を時折見ます

(高段位では↑の人しか知らないが、級位だと結構見かける)。

一体こういう方々(特に上記の高段位の方)はどういう考えのもとで

そういう戦法を多用しているのでしょうか?


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その六段の人の4五角戦法の勝率はいかほどなのでしょうか?



負け続けていたら、指さないと思いますが、逆に4五角戦法で

勝ち越しているなら、勝つために採用していると言うことになりますよね。



4五角戦法は、プロでは先手良しで結論が出ているのでしょうが、

あらゆる変化を熟知しているとは限りませんし、さらに言えば、

本で「これにて先手良し」の順からでも、きわどい変化がかなりあります。



以前、激指5でストーリーモードというのがあって、先手良しの

指定局面から勝ち切ると話が進んでいくのですが、その中に

4五角戦法の△6六銀の変化の指定局面がありました。



所司先生の東大将棋横歩取り4五角戦法の本を読みながら、

「先手良し」の局面になるのですが、ここからでもなかなか

勝てなくて、驚いたものです(笑)



その六段の人の4五角戦法の勝率がどのくらいか教えてください。

六段でどの程度通用するのか、興味津々です。



【補足に対して】

調査ありがとうございます!



△4五角 6勝6敗ですかぁ。六段でも十分に通用するんですね。

県代表クラスでは通用しないのかと思っていたら、トップアマチュアでも

結構通用することに驚きです。



労せずして(?)十分に勝ち星を稼げる戦法なので、多用しているんですね。

一手間違えると終わり、という際どさにもドキドキする戦法ですね。



いやぁ、今度私も観戦に行って、棋譜調べてみようと思います。

六段で通用する△4五角は、何の変化を採用しているのか楽しみです。

私もまねてみようかと思います(笑)



※私も「横歩取りは生きている」を読んで、感動した世代です。

谷川九段が30年前の四段時代に採用し、勝ち星を挙げていた

だけのことはありますね。今だに「横歩取りは生きている」のかも

しれません。



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△4五角はアマチュアなら四段クラスでも十分通用すると思うけど。



先手ですべての変化で有利な別れに持ち込むには大変ですけどね。



20年以上前に流行った戦法だから、ネットの早指しなら研究している

方が有利でしょう。



いつも同じ相手と指しているわけでもないなら十分有力な作戦ですね。


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考えようによっては「今だから△4五角戦法」なのでは?



その六段氏がおいくつかは知りませんが、30代半ば~40歳くらいの方であれば、△4五角戦法は学生時代に最も流行り、研究もした形であり、△8五飛などよりよっぽど詳しい戦法である可能性が高いでしょう。

「後手やや無理」が定説、といってもあくまで「やや」の話であり、多少の無理ならば自身の経験と終盤力の差でどうにでもなると思っておられるのかもしれません。

特段気にするほどのことでもないように思いますが・・・

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