四間飛車戦法はヘボ将棋の極みですか?
|||
どうして、へぼ将棋の極みと思われたのでしょうか?
勝率が悪いからでしょうか?
確かに、居飛車穴熊に対しての勝率は決して良くありませんが、プロでも通用する戦法です。
なぜなら、少し前ですが、四間飛車穴熊を主力戦法にして、広瀬さんが、タイトル取ってますし、将棋年鑑にも毎年必ず掲載される戦法です。
へぼ将棋の極みとは思えません。
攻守のバランスの良い戦法だと私は思います。
|||
戦法がヘボなのではありません。
使う人間がヘボなのです。
|||
四間飛車戦法はヘボ将棋の極みですか?・・・そうです、わかっちゃいるが今更止められない。
|||
四間飛車の何を誤解したのかさっぱりわかりませんが全然ヘボ将棋では有りません。
確かに四間飛車の勝率は凄く下がっていますが(←後述します)、今でも四間飛車は有力(?)な戦法です。
四間飛車とはカウンターの戦法で、自分から動くことは出来ません。
何故自分から動けないかというと
①下手に動くと角交換される=手を作りにくくなる
…角は相手の飛車先交換を防ぐという重要な役目を担っています。この角を交換されると飛車先交換を何かで受ける必要があります。銀で受けると、左銀が動かせないので攻めの形を創りづらくなり作戦負けに陥ります。また飛車で受けるのは一方的な利かされなので居飛車十分な序盤です。
②飛車が動かしにくい
…四間飛車というのは飛車が動かしにくい陣形です。なのでカウンターを狙うのが自然です。
③一手損している
…居飛車で戦うと飛車を振る手は必要なくなりますので居飛車で攻めた方が得します。
そういうわけで四間飛車は相手に動いてもらってカウンターを狙います。
カウンターを狙うために居飛車より玉を固く囲い(←ポイントです。)、攻めを待ちます。
カウンター、というのは玉を固く囲い駒を"捌いて"玉の固さで勝つ、ということです。
捌くというのは駒の働きを良くすることです。振り飛車ではこの捌きが欠かせません。
最初飛車が動かしにくいと言いましたがその他の駒も同様働きは悪いです。左の駒をどのように捌いていくかが四間飛車の一番重要なところです。
具体的に捌く、というのはどうやるかというのは相手の攻め駒を自分の駒と交換したり相手陣に成り込んだりすることです。
働きの悪い駒でも手駒として使えるようになったり相手陣になり込んだりすれば働きは格段に良くなると言えます。
具体的に振り飛車で捌かなければならないのは点数で分けると
飛車…15
角…9
桂…6
銀…5
香…3
といったところでしょうか。飛車を捌けなければ振り飛車は勝てません
。そもそも振り飛車は大駒を捌いて、相手陣に打ち込んだりするのが勝ちパターンなのです。なぜなら振り飛車の方が玉の囲いが固く崩されにくいからです。
また左の駒が捌ければ捌けるほど振り飛車が有利になります。
というのが今までの四間飛車の常識だったのですがここで全ての振り飛車最大の天敵"居飛車穴熊"が登場します。
それは振り飛車の玉の囲いである美濃囲いよりも数倍も固い穴熊に組み捌かせても玉の固さで勝つ、という振り飛車の勝ちパターンそのものを封じてしまうという恐ろしい作戦だったのです。
そういうわけで四間飛車は一時期絶滅の一途をたどっていました。
ここで登場するのが「藤井システム」です。
これは振り飛車は受けの考えを覆し穴熊に組もうとしたら組ませる前に縦からの攻めと角のラインで攻めつぶす、という画期的なものでした。
ただ藤井システムも居飛車に有力な対策がたくさんあるので現在あまり指されていません(最近藤井九段が久しぶりに指して勝っていましたが)。
(藤井システムという戦法がきっかけで振り飛車にも色々な作戦が生まれ、振り飛車は絶滅せずにはすみましたが現在も振り飛車は居飛車穴熊にどう立ち向かうか常に向き合わなければなりません。現在の振り飛車の宿命みたいなものです。)
確かに四間飛車は勝率が下がっていますが私は今でも愛用しています。
四間飛車の居飛車穴熊に対する有力な作戦は出ていませんが、今でもアマチュアに通用する戦法です(プロは微妙なところですね。ただ四間飛車を指しているプロはまだまだいて、四間飛車も極めればまだまだ通用すると思います。)。
私も四間飛車を指し続けて一番勝率が悪いですが、対居飛車穴熊では6六銀型に組んで自分から積極的に攻められるのが好きです。
四間飛車は居飛車穴熊には勝率が悪いですがまだまだ通用する戦法です。少なくてもヘボ将棋の極みではないでしょう。
|||
いいえ、そうでもありませんよ。藤井システムや立石流などの優秀な戦法を出しています。バランスが良いので強い人はとことん強い感じです。
0 件のコメント:
コメントを投稿